台風の強風や地震などの自然災害が起こると、「もし急に停電したら、家での食事やお風呂はどうなるんだろう」と不安になる方は多いのではないでしょうか。
「うちはガスだから停電しても大丈夫」と思われがちですが、実は今のガス機器の多くは「電気」を使って動いています。
そのため、停電時に「あれ、使えない」と慌ててしまうケースも少なくありません。
この記事では、停電に備えて知っておきたい「停電時のガス機器の扱い方」と、いざという時に困らないための防災チェックリストをわかりやすくご紹介します。
停電時、いつものガス機器は使える?使えない?
まずは、ご自宅のガス機器が停電時に使えるかどうかを把握しておくことが大切です。ガスそのものが通っていても、機器を動かす「電気」がなければ作動しないものがあるためです。
1. ガスコンロ:乾電池式なら使える
一般的なビルトインコンロやテーブルコンロは、点火時に火花を飛ばすため「乾電池」を使用しています。そのため、停電時でも問題なく使えるケースがほとんどです。
ただし、100V電源(コンセント)から電気を取っている一部のハイグレードコンロは、停電すると使用できなくなるので注意しましょう。
2. 給湯器(お風呂・シャワー):原則使えない
ガス給湯器は、お湯の温度調整やリモコンパネルの表示、内部のファンの回転などに電気を使っています。そのため停電時はお湯を沸かすことができず、水しか出なくなります。
ただし例外的に使えるケースもあります。
- 車のシガーソケットやポータブル電源から給湯器に電気を供給できる「停電対応ユニット」を設置している場合
- 「エネファーム(家庭用燃料電池)」をお使いで、停電発生時に発電中、かつ「自立運転機能」が付いているモデルの場合。この場合はお湯やシャワーに加え、専用コンセントから電気を使うこともできます。
【防災チェックリスト】停電に備えて今すぐ確認・準備すべきこと
台風や地震で停電してから慌てないよう、平時の今のうちに確認しておきたい3つの準備をご紹介します。
☑ チェック1:ガスコンロ用の「予備の乾電池」をストックする
停電時にコンロでお湯を沸かそうとしたら、たまたま電池切れで火がつかない……そんな事態を防ぐための備えです。
ご自宅のコンロの電池ケース(操作パネル付近)を開けて、電池のサイズ(多くは単1形アルカリ乾電池×2本)を確認してください。防災リュックの中やキッチンの引き出しに、未開封の予備電池を必ずストックしておきましょう。
☑ チェック2:ガスメーターの「復帰方法」と「安全確認」を知っておく
震度5相当以上の地震が発生すると、ガスメーターは安全のために自動でガスを遮断します。「停電していないのにガスがつかない」という場合は、メーターが止まっている可能性が高いです。
屋外にあるガスメーターの場所を、日頃から確認しておきましょう。ガスが止まると赤いランプが点滅します。
復旧の手順は次の通りです。
- まず「ガス臭くないか」を確認してください。もしガスのニオイがする場合は、絶対に火気や電気のスイッチに触れず、窓を開けて換気し、すぐにご契約中のガス会社へお問い合わせください。
- ガス臭くなければ、室内のすべてのガス機器のスイッチを止めます。
- メーターの復帰ボタンのキャップを外し、奥までしっかり押し込みます。
- 約3分間待ち、ランプの点滅が消えれば安全確認は完了です。ガスが使えるようになります。
何度やっても復旧しない場合や、少しでも不安がある場合、ご自身での操作が難しい場合は、ご契約中のガス会社へお問い合わせください。
詳しくは以下をご覧ください。
「ガス器具が全てお使いになれない場合の対処について」
☑ チェック3:カセットコンロと専用ボンベを用意しておく
万が一、ガス管の破損などで「ガスそのもの」が止まってしまった場合や、ご自宅のコンロが電源式だった場合、お湯を沸かす手段が完全に絶たれてしまいます。
カセットコンロを1台、常備しておきましょう。カセットボンベの消費目安は「1本あたり約1時間(強火)」です。家族の人数に合わせて、3日分(最低6〜9本程度)を目安に備蓄しておくと安心です。
もし停電になってしまった時の正しい対処法
実際に停電が発生した際、ガス機器を使用するうえで守っていただきたい注意点があります。
換気扇が回らない状態でのコンロ使用は要注意
停電中はキッチンの換気扇(レンジフード)も動きません。締め切った部屋でガスコンロを使い続けると、一酸化炭素中毒に陥る危険があります。
停電時にコンロを使う際は、必ず窓を2ヶ所以上開けて、自然換気をしながら使用してください。外の暴風雨が強くて窓が開けられない場合は、無理な使用は控えましょう。カセットコンロを使う際も、同様に換気が必要です。
停電が復旧した後の給湯器エラー
電気が復旧した後、給湯器のリモコンの時計表示がリセットされていたり、エラーコードが点滅したりすることがあります。その場合は、一度リモコンの運転スイッチを「切」にしてから再度「入」にし直すと、通常通り使えるようになることがほとんどです。
各メーカーのエラーコードについては以下をご参照ください。
ノーリツ給湯器のエラーコード一覧
リンナイ給湯器のエラーコード一覧
パロマ給湯器のエラーコード一覧
まとめ
停電トラブルに備えるためのポイントを振り返りましょう。
- ご自宅の給湯器(エネファーム等)やコンロが、停電時でも使えるタイプか確認する
- コンロ用の予備乾電池(主に単1形)をストックしておく
- ガスメーターの場所を確認し、復旧時は「ガス臭がないか」を必ずチェックする。不安な場合は無理せずご契約中のガス会社へ連絡する
- 万が一に備えてカセットコンロとボンベを用意する
- 停電時にコンロを使う際は、必ず窓を開けて換気を行う
災害への備えは、「知っているか・準備しているか」で、いざという時の安心感が大きく変わります。
ぜひご家庭のキッチンや屋外のメーター周りを一度チェックしてみてください。安全確認や機器の操作にご不安な点がございましたら、いつでもモット日本海ガスまでご相談ください。
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